Photo by Y.Itoh&K.Hosoda
Article by K.Hosoda
今日からスーパーTECの練習走行がスタート。今回は4枠の走行時間があったが、小雨の降るなか、トラブル車両の続出により赤旗中断が多く、当初のスケジュールクリアが難しくなった。そこで、急遽スポーツ走行も走ることにしたところ、今度はキリが発生し、これもキャンセルとなってしまった。
それでもタイムスケジュール終盤になってキリが晴れ、走行を再開。今回都合により欠場となった浅見の代わりにシビックインターで活躍する岡崎真一を迎え、マシン特性を掴むための走行を続ける。彼のマークしたタイムは本日最終セッションのなかでアルゴ、5ZIGENに次ぐ3番手のタイムをマーク。初めてのマシンながら順応性の高さを見せてくれた。
予選日ですが、前日の練習走行がはかどらず、急遽1時間枠が組み込まれ、セットアップを続ける。その後車検が行なわれ、無事に終了。ただ、各クラス任意の車両で燃料タンク検査が実施された。これは燃料タンク容量を確認するためのもので、我々もチェックの対象となったが、結果は89リッターで問題なくクリアした。
そして午後からいよいよ予選だ。まずは山内からアタックを開始。47秒台から46秒台に入り、最終的に46秒914をマークしてクラス3番手につける。その後岡崎はタイヤのライフも考えて基準タイムをクリアすべく、しかしながら本番を見据えた走りで47秒台をマーク。3番手で決勝へ駒を進めることとなった。シリーズを争う5ZIGENパルサーはクラス4番手からのスタートで、明日の決勝はどうなることやら……。
<僚友のBP ADVAN INTEGRAとスリップ作戦を敢行し、タイムアップを図る。(ちょっと成功)>
そして決勝。恒例となったピットウオークが行なわれ、マシンのPRに務める。
今回のキャンギャルは鈴鹿にも来てもらった橋本 純チャン(右側)と川崎 薫チャン(左側)の二人。詳細はトピックスで。
そして11時35分にコースインを開始。その後コースを1周してグリッドにつく。
コース上ではグリッドガールがスタンバイし、目印となるボードを掲げてくれているのだ。ここでフォーメーション開始5分前まで最後の作業をすることができる。ウエットレースの場合はタイヤをここで変更することもある。
スタートはいつものように山内で行く。そして12時にレースはスタート。山内はポジションをキープして3番手で1周目を終了。その後タイヤ交換により最後尾からスタートした5ZIGENパルサーに抜かれ4番手にドロップするが、すぐにこれを抜き返し3番手でレースを進める。トップを行くARGOシビックは1周1秒以上速く、どんどん離れていってしまう。しかし、我々の敵はチャンピオン争いする5ZIGENパルサーのみだ。ここまでくれば5ZIGENパルサーの前でゴールすることが重要なのだ。5ZIGENパルサーはその後ペースがあがらず、楽な展開になってきた。
その後は膠着状態が続いたが、ついに雨が落ち始め、またまた不安定な天候の中でのレースとなった。こうなると山内は水を得た魚のごとくマシンをコントロールし、5ZIGENとの差を広げていく。雨が激しくなり、ラップタイムが落ち始めて10周くらい進んだ56周目に5ZIGENがピットイン。これを見た我々は60周目にピットインし、レインタイヤへの交換と燃料補給をして岡崎がピットアウト。ピットイン前の時点で80秒ほどリードしていたが、我々はピット作業のロスが大きく、5ZIGENは3秒後方まで迫っていたのだった。そうこうするうちにセーフティカーランとなり、トップを行くARGOシビックがリタイア。これと前後してターゲットシビックもリタイアし、我々は労せずトップに立った。そして5ZIGENパルサーがセーフティカーランの間にタイヤ交換してレースに復帰する。
<60周目にピットインし、岡崎に交代する>
<1コーナーをクリアする岡崎君。写真提供:小松 豊氏>
雨はやや小降りになり、95周目には2度目のセーフティカーランとなった。ここで我々も安全を期して浅溝のレインタイヤに交換すると同時に山内に交代してピットアウト。一度は3番手に落ちたものの、すぐに2番手に復帰。この時点で5ZIGENパルサーは10秒ほど前にいるが、タイヤの違いなどもあり、その差は徐々に縮まってきた。レースも残り10周となったところでその差は5秒だ。そして111周目にはその差が無くなり、ついに5ZIGENパルサーを捉えて再びトップに返り咲く。こうなるとあとはそのままゴールを迎えるだけだ。我々は117周を走りきり、終盤での劇的な逆転優勝を飾ることができた。
<終盤5ZIGENパルサーを追いつめる山内>
<そして逆転してゴール。チェッカーを受けたマシンを迎えるチームスタッフ>
これで最終戦を前にして15ポイント差となり、SUGOの戦いぶりに余裕が出てきたと思う。けれども、油断は禁物で、レースでは何が起こるか分からない。気を引き締めて最終戦に臨み、念願のチャンピオンを獲得するつもりなので応援よろしくお願いします。
僚友F SPORTSチームは予選6番手(インテ勢トップだ!)からスタートし、5位でフィニッシュした。
2000スーパー耐久シリーズ第7戦 スーパーTEC
2000年10月14〜15日 富士スピードウエイ(4.400q)
天候:曇り/雨 参加台数:51台 決勝出走台数:45台
参加クラス:クラス4
ゼッケン/車名:54/BPビスコベータアンクルシビック
ドライバー:山内伸弥/岡崎真一
予選結果:クラス3位 総合38位 タイム:1分46秒914
決勝結果:クラス優勝 総合20位 117周回
完走台数:32台
獲得ポイント=20点 シリーズ合計=123点 第1位
左側の川崎 薫チャン、右側の橋本 純チャンのプロフィールは以下の通りです。
名前 川崎 薫チャン 橋本 純チャン
身長 163p 160p
BWH 83・60・85p 82・56・83p
趣味 カラオケ スキューバ
ピアノ゙ ダイビング
となっています。また、浅見 武のピンチヒッターとして参戦してくれた岡崎君はシビックインターの常連で、いつも上位争いに顔を出す実力派ドライバー。先日のF1日本GPで行われたシビックレースでも3位に入る活躍を見せた。2年前にスーパー耐久に参戦したこともあり、我々は安心してレースを見ていられた。浅見の代役として、まさに完璧の仕事ぶりを見せてくれたのだ。感謝。
<ワンギャル>
スーパーガールズの北川エリチャンはTBS系ワンダフルの第4期ワンギャルでもある。って知ってますよねみなさん。
ということで今回はここまで。