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Article by K.Hosoda


2001年スーパー耐久第8戦スーパーTEC

 インテグラにスイッチして3戦目のスーパーTECは今季の最終戦。前戦のSUGOで3位表彰台はゲットしたが、富士は高速サーキット。まだまだS2000勢との開きはあるものの、その差は徐々に縮まってきた。予選4番手からスタートした決勝は中盤から後半に追い上げ、そして終盤にスプーンS2000とバトルを展開して逆転、来季につながる優勝をマークした。


11月1〜2日 「練習走行」


 今日からスーパーTECの練習走行がスタート。サーキットには木曜日に入り、スポーツ走行でパーツのテストを行なう。そして金曜日のN1リーグ専有走行でセットアップを行なう。タイム的には終始2〜3番手で、順調な仕上がりを見せた。ただし、予選が雨の予報となっているので、どうなることやら。


 金曜日4本の専有走行を終えた我々は本番に備えて居酒屋で夕食を採る。最近は大好きな焼き肉にも行かず、もっぱらトンカツ屋さんとかファミレスが多い。別にボクは焼き肉でもいいのに。ちなみに金曜日夜には有志を集めてボウリングをする予定だったが、サーキットを出るのが遅れて断念。参加予定者だった某事務局スタッフをまじえて盛り上がりました。せっかくマイボール&マイシューズ用意したのに。(byジャマネ)

11月3日 「車検&公式予選」


 土曜日のスケジュールはいつものように車検からスタート。クラス4は遅い時間だったので、ホテルを出発したのも比較的遅め。車検自体もおぼオーラスに近いところで受けた。いわゆる逆ポールってやつだ。その後のフリー走行では1分44秒0をマークするものの、S2000のトップは42秒台! その差は1秒とちょっとだから、かなり差は詰まってきた感じ。


 ピットウォークの後いよいよ予選となったが、案の定雨は降り出していた。ただし、雨足が弱くなれば後半勝負だし、強くなるようなら早めにアタックしたい。そんな中山内からアタックし、1分53秒339で2番手につける。上出来だ。その後1台に抜かれて3番手に落ちたが、雨足が強まり浅見は基準タイムをクリアするに止まった。他のチームではアタックする機会を失ったチームもあり、予選落ちが続出。我々はシリーズ5位以内のチームということで、予選落ちは無かったが、総合23番手で予選をクリアした。

11月4日 「決勝」


 明けて決勝日は朝方雨が残り、フリー走行はウェット。ここで2番手タイムをマークして決勝に向けて再調整を施す。その後雨は止み、急速に天候が回復。ピットウォークの頃にはご覧の通りの天気となった。今回は2人のレースクイーンに来てもらい、ファンサービスに努めました。プロフィールはトピックスでご覧ください。


 今回は4時間レースということでいつもより1時間早くスタートが進行。11時30分にコースイン。グリッド上で最終チェックをしてスタートに備える。また、恒例のミサイルボンバーも行なわれ、スタンドのファンにステッカーをプレゼントした。


 スタートドライバーはいつものように山内が務める。ピットインの予定は他チームの動向も見たいのだが、一応半分の2時間を目安とした。


 そして12時丁度にレースがスタート。山内はスタートを無難に決めて1コーナーに3番手で進入する。その後#66S2000とテールツーノーズになるが、「抑えるより後ろから」ということで、一度4番手に後退し、後方から上位を伺うレース展開に持ち込む。周回が進むにつれて上位陣との差がついてくるが、これまでのレースほどは離されていない。ペースも45秒台前半で安定している。1時間時点でトップから30秒遅れ、後方とは80秒離れている。そして2時間が近づくがまだピットインするチームはない。


 燃費の心配もあったので、ちょうど2時間となったところでピットインし、浅見に交代。給油とタイヤ交換をして浅見がピットアウトした。そして2周後に#7、3周後に#66が相次いでピットイン。#95のピットインは確認を忘れてしまったが、全車ピットインを終えた時点で4番手。しかし、浅見のペースが速く、76周目に#66をとらえて3番手に浮上。トップの#7との差は60秒ほどだが、周回を重ねるごとにその差は徐々に縮まってきた。


 浅見は44秒台にペースアップし、上位陣を追う。80周目に50秒あったトップとの差はその後#95がトップに立って90周目には25秒ほどに詰まる。そして102周目に#7をかわして2番手に浮上。浅見はさらにペースアップして44秒中盤までタイムアップし、#95を追い上げる。115周時点でその差は10秒! 敵もペースをアップするが、さらに差は縮まり124周目についにトップに立つ。その後は#95の執拗なアタックを受けながら順位を入れ替えての攻防が続く。昨年のパルサーとのバトルを思い出すような激しい戦いだ。しかし、132周目、#95がハーフスピンを喫し、これで安泰かと思われたがこちらのマシンにはトラブルが襲い始めていた。


 どうにか4時間をトップで走りきり、コースを1周して戻ってきたときに、なんとエンジンブローとなってしまったのだ。レース後浅見に話を聞くと「シフトミスした」とのこと。もう1周長かったらリタイアだったかも知れないということで、チームスタッフ一同は胸を撫で下ろしていた。表彰台の撮影に移動したところにマシンが戻ってきたのがこの写真。マフラーから白煙が上がり、満身創痍のゴールとなった。


 新型インテグラにスイッチして3戦目で表彰台の中央に立てるとは思っていなかったが、これで来季は再びチャンピオン争いに加われるものと確信した次第だ。今回も#39がインテグラにスイッチしてきたように、来季はさらなるインテグラ勢の増加が予想される。S2000はどうなるのか、今から来季の開幕が楽しみです。
 ということで、最後の最後にディフェンディングチャンピオンの意地を見せられたことは、ファンの皆様や各スポンサーの方々からの応援があったからだと思っています。今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。

2001スーパー耐久シリーズ第8戦 スーパーTEC
2001年11月3〜4日 富士スピードウエイ(4.400q)
天候:晴れ 参加台数:48台 決勝出走台数:44台
参加クラス:クラス4
ゼッケン/車名:54/ADVAN・BPアンクルインテR
ドライバー:山内伸弥/浅見 武
予選結果:クラス3位 総合23位 タイム:1分53秒339
決勝結果:クラス優勝 総合12位 136周回
完走台数:34台
獲得ポイント=20点 シリーズ合計=60点 第4位

「トピックス」

<レースクイーン登場>


54号車を担当してくれたのは
橘 裕子ちゃんです。プロフィールは
身長       165p
BWH       85・58・83p
プレイスポット お台場、六本木
趣味       映画鑑賞/ドライブ/ショッピング
となっています。
 拡大画像      

<F SPORTS>


 僚友のF SPORTSもNSXで参戦。予選はクラス6番手タイムをマークしながらも古橋が基準タイムにわずかに足りず、後方からのスタートが確定。決勝は古橋がスタートを務めるが、わずか6周でエンジンが壊れてリタイア。練習走行からきれいなV6サウンドを発していただけに残念無念。最終戦でドリーム28チームとの直接対決となったが、決勝は完敗。クラス1での参戦が続くようならば来季以降のNSXでの参戦は微妙と言わざるを得ない・・・。