<その3> 99年3月上旬
前回報告の98年12月末の製作過程の段階で「2月初めにはシェイクダウン」とか言っておきながら、99年3月に入っても実はまだ完成していません。まぁ、マシン製作っていうのは思うように運ばないことが多く、いつものように? 今年も遅れています。開幕戦は4月4日ですが、この分では間に合うかどうか……。
山内みずからが先頭に立って、スタッフ達とともに日夜製作に携わっています。その状況をデジカメで撮ってきましたので紹介しましょう。
ボディ補強、ロールバー、燃料タンク、足まわりといった基本的な部分は1月中に完成したが、その後の作業に手間取り遅れに遅れてしまったのだ。けれども今ではエンジンも組み上がり、もう少しで走れる状態にはなった。
今季のマシンのポイントをちょっとだけ紹介しよう。まずはエキゾーストシステムだが、エンジンのトルク特性が変えられるようにある工夫が施されているのだ。さすがは理工学部出身だけのことはある? それとメーターシステムだが、ついにデータロガーを搭載したのだ。スイッチひとつで各種データを表示できるだけでなく、パソコンでデータを吸い上げてドライバーの走りなどを細かくチェックできるのだ。山内曰く「これで浅見の走りがチェックできる」なんて言ってるけど、自分の時はどうするんでしょうね?
最後に紹介するのがガレージ内にあるエンジン室(……って書くと聞こえは良いが、要は工場内の片隅ネ)には各種エンジンパーツが並べられている。ここで山内みずからエンジンを組んでサーキットに繰り出すが、そこで良く聞かれるセリフが「ん〜パワーが無い」であります。また、今季用のカラーリング案も候補が絞られ、最終決定を待つ段階となっています。イラストを確認してきましたが、昨年よりも格段に目立ち、カッコイイものになる予定です。イラストはお見せすることは出来ませんが、決定次第ここで紹介しますので、もう少しお待ちください。
というわけで今回はここまで。次回こそはシェイクダウンの報告をしたいと思います。
<その1> 98年12月某日
所用で都内に集まったチームアンクルの面々。最初の用事を済ませると、次の予定まで時間が空いてしまった。どのようにして暇をつぶそうか考えていたら、浅見が「ボク、東京タワーに上ったこと無いんです」とのこと。暇つぶしにはピッタリなのでさっそく東京タワーへ。
まずは高さ150mの大展望台へ直行。山内とワタクシ細田も久々の登頂ということで、しばし景色を眺める。浅見はと言うとご覧の通りで、しばらく窓際で楽しむ。その後「この上にも行きましょうよ」ということになり、250mの特別展望台へ。
エレベーターを降りて窓際に進むとそこには大展望台とは全く違った景色が広がっていた。思わず背筋が寒くなるのを感じてしまった。3人は時間が経つのも忘れて東京タワーの楽しさを満喫し、有効に暇をつぶせたのでありました。
<その2> 98年12月末日
今年のシーズンオフもマシンの製作に追われることになった。98年に使用したマシンは売却し、新たに99年モデルで作り直すことになったのだ。その製作過程を撮影してきたので紹介しよう。
タイプRは98年にも製作しているので作業は順調に進んでいる。12月末の時点でパーツはほぼバラされており、ボディ補強を待つまでになっている。私みたいな素人にしてみれば「こんなことまでしてよく走れるようになるよな」といった感じだ。そして作業はご覧の通り、山内自らが行ない、本業を持つチームスタッフが休みの日や夜を利用して製作に当たっているのだ。
99年に入り、製作状況を確認したところ、ロールバーも入り、もうすぐ完成するとのことなので、2月初めには富士か鈴鹿でシェイクダウンが行なえそうである。さて、そのポテンシャルは如何に。
ということで今回はここまで。