Photo by Mr.Ito&K.Hosoda
Article by K.Hosoda


2002年スーパー耐久第8戦スーパーTEC

 今季はもてぎでの3位が最高位と、満足な結果の残せていないスーパー耐久シリーズ。前戦のSUGOを欠場してまでスーパーTECに狙いを定め、2度に及ぶ事前テストを行なった。そのおかげもあって、金曜日から好調で、予選ではクラス2番手をマーク。決勝に期待を持たせたが、タイヤを壊して最後尾スタート。さらに、決勝直前に山内に緊急を要する連絡が入り、レースどころではなくなってしまった。それでも、ゴールを迎えることは最低限の義務ということで、規則の中で許された範囲でのフィニッシュとなった。


11月8日 「練習走行」


 今回は事前テストを2回も行なっていたことで、基本的なセッティングは出ていた。あとは、微調整とロングでのタイヤ確認、燃費チェックなどがメニューとなった。


11月9日 「車検&公式予選」


 ほとんど最後尾で車検を受ける。とくに問題なく通過するが、思えばこの最後尾で受けた車検がそのまま決勝グリッドにつながってしまった? 来季は車検を最初の方に受けようかな・・・。


 予選前のフリー走行ではクラストップから0.6秒遅れのクラス4番手を記録した。そして予選はいつものように山内からアタックし、1分42秒805をマーク。その後浅見にスイッチし、1分42秒671にタイムを短縮し、クラス2番手をゲットした。このまま行けば明日の決勝は面白くなるものと思われたが、タイヤをダメにしてしまい、タイヤ交換を余儀なくされたのだ。これで予選ポジションを失うことになってしまった。残念。

11月10日 「決勝」


 明けて決勝日。フリー走行ではトップから1.1秒遅れの4番手。最後尾スタートということで別の項目をチェックしていたせいだ。その後ピットウォークでファンサービスに務める。


 決勝はいつものように山内でスタートすることになっていたが、ここで緊急事態が発生した。山内に「すぐ帰るように」との連絡が入ったのだ。事態は緊急を要するとのことで、スタッフはスポンサーサイドとも話をして検討した結果、レースを諦めることを決断した。多くは書かないが、このようなときにレースどころではないはずである。


 グリッドはご覧の通り最後尾。山内は最後まで悩んでいたが、最低限完走できるところまで走って浅見にスイッチすることにした。


 そして12時19分にレースはスタート。山内は最後尾から怒濤の追い上げを開始した。周回毎に前車をパスしていき、気がつくと#10号車インテグラもとらえてクラス3番手に浮上した。ここで再び「至急戻るように」との連絡が入った。そのことをピットサインで山内に伝え、7周を走り終えたところで浅見にスイッチした。この追い上げは山内自身によるマシンのセッティングを確認するためのものであり、今回のセッティングが間違っていなかったことを証明してみせた。


 浅見も順調に周回を重ねる。傍から見れば「何でピットインしたの」と思われたかもしれないが、今回はそんな状況だったのだ。事前にクラストップの周回数を予想し、完走に必要な周回数を計算した我々だが、最後まで走ると最大走行時間をオーバーしてしまう。そこで、通常のピットイン時でタイヤ交換と給油を済ませると、各部をチェックすべく、入念に作業を行なうことにした。そして最大運転時間に納まることになった時点でピットアウトしゴールを目指した。


 浅見は43秒台にペースアップし、周回を重ねる。走りは快調そのもので、浅見自身も今回のセットアップを確信した模様で、それはクラス4ベストタイムとなる43秒258をマークしたことにも現れているだろう。そして4時間が経過し、クラス8位でフィニッシュした。来季もまたインテグラで参戦することになっているので、応援よろしくお願いします。

2002スーパー耐久シリーズ第8戦 スーパーTEC
2002年11月9〜10日 富士スピードウエイ(4.400q)
天候:晴れ 参加台数:48台 決勝出走台数:45台
参加クラス:クラス4
ゼッケン/車名:54/ADVANアンクルインテR
ドライバー:山内伸弥/浅見 武
予選結果:クラス2位 総合28位 タイム:1分42秒671
             (タイヤ交換により最後尾スタート)
決勝結果:クラス8位完走 総合28位 107-1周回
完走台数:30台
獲得ポイント=3点 シリーズ合計=19点 第11位

「トピックス」

<レースクイーン>


今回は3名のRQに来てもらいました。
決勝グリッドが最後尾ということで移動する時間が多く、ファンサービスもあまり出来なかったが、少しだけグリッド上でポーズを決めてもらいました。