Photo by Mr.T.S/K.Hosoda
Article by K.Hosoda


2002年スーパー耐久第6戦TI英田

 十勝の前のもてぎ戦で3位表彰台を得た我々は、第6戦TI英田に向けて数々の改良を施して臨んだ。大きなものは床下燃料タンクの採用で、重心の低下など、マシンバランスの向上を目指してのもの。これが奏功し予選ではクラス4番手を確保。決勝では3番手に浮上し、S2000勢には届かないもののクラス3位は確実と思われた矢先に緊急ピットイン。ブレーキトラブルで万事休す。クラス7位でフィニッシュという残念な結果に終わった。


9月5〜6日 「練習走行」


 燃料タンクの変更を施して臨んだTIラウンド。事前テストが思うように行かなかったため、木曜日のスポーツ走行から練習を開始する。しかし、ここで早くもトラブルが発生してしまった。


 前日のトラブルを解消し、金曜日のN1リーグ専有走行で
セットアップを煮詰めた。タイム的には各セッションで3〜4番手で、トータルで見れば4番手といったところ。相変わらずS2000の2台は速く、インテグラ勢の中での戦いとなる。


9月7日 「車検&公式予選」


 車検では新しい燃料タンクということもあって、念入りにチェックを受ける。とくに問題もなく無事に終了。午前中のフリー走行で最終チェックを行う。タイム的にはクラス4番手。ここTIでもF3が開催されるため、予選は午後2時30分からと、メンテナンス的にも比較的余裕のスケジュールだ。


 
そして午後2時30分に予選がスタート。まずは山内がアタックし、1分44秒668をマーク。トップの#8号車S2000は1分41秒台! と相変わらず別次元。その後タイヤが暖まった状態で浅見がアタックし、1分44秒499をマーク。結局クラス4番手からのスタートが確定した。


9月8日 「決勝」


 明けて決勝日の天候は晴れ。気温も上昇し、かなり暑い状況だ。朝のフリー走行では3番手のタイムをマークし順調なセットアップであることを確認。その後マーチやポルシェカップなどのサポートレースが行なわれ、F3のレースも終了。
 恒例のピットウォークでは僚友のF SPORTSチームとともに、ファンサービスに務めるが、今回来てもらったレースクイーンは人気があり、ご覧の通りの賑わいだった。


 決勝のスタートドライバーこのところお決まりの山内で行く。浅見も何年か前はスタートを任されたこともあったが、その後山内がずっとスタートを務めている。浅見がスタートドライバーで無くなった理由は不明である・・・。


 そして午後1時20分過ぎにレースがスタート。山内はポジションをキープしながら4番手で1周目を戻ってくる。前にはインテグラのライバル#10号車がいる。その差は2秒ほどだが、徐々に詰まってきて、10周目にはテールツーノーズ状態。そして翌11周目にこれを抜いて3番手に浮上。その先はS2000の2台だが、差は開く一方。15周目に24秒だった#95との差は、20周目で36秒、25周目には47秒と広がる一方だ。トップの#8に至ってはさらにその15秒前方という有様だ。


 山内は順調に周回を重ね、27周目で#10インテグラとの差を7秒に広げる力走を見せる。予定では40周前後でピットインという作戦を立てていたが、31周を過ぎるとペースがやや落ち始め、#10との差が少なくなってくる。けれども後半のタイヤライフを考えれば40周クリアが大前提。ということで、そのまま40周を走ったところでピットインし、給油とタイヤ交換を済ませ、浅見がコースイン。


 一度は5番手にドロップしたものの、浅見は順調に走行する。しかし、その直後セーフティカーが入り、#10号車はここでピットイン。作業ロスを最小限に止めてレースに復帰したのだ。しかも、セーフティカーの入った位置が我々にとってアンラッキーで、順位が落ち着くと4番手になっていたのだ。セーフティカーが離れた後、浅見は#10号車を猛追し、69周目に再び3番手に浮上する。しかし、ここでペースの遅い上位クラスのマシンに進路を塞がれ、イライラが募る。浅見はなんとかこれをパスして周回を重ねるが、80周過ぎに緊急ピットインとなった。


 「突然ブレーキが抜けた」という。ここでメカニック総出でブレーキキャリパーを交換するものの、作業に7分を費やし、万事休す。レースに復帰後浅見は46秒台という快調なペースに戻るものの、時すでに遅し。終盤に1台を抜いて7位でゴールするのがやっとだった。なんとも残念無念な結果となってしまった。


2002スーパー耐久シリーズ第6戦 TIスーパー耐久&F3レース
2002年9月7〜8日 TIサーキット英田(3.703q)
天候:晴れ
参加台数:38台 決勝出走台数:38台
参加クラス:クラス4
ゼッケン/車名:54/ADVANアンクルインテR
ドライバー:山内伸弥/浅見 武
予選結果:クラス4位 総合29位 タイム:1分44秒499
決勝結果:クラス7位 総合23位 102周回
完走台数:29台
獲得ポイント=4点 シリーズ合計=16点/第8位

「トピックス」

<レースクイーン>


 今回は1名のレースクイーンが派遣されました。
 東京オートサロンなどのイベントでもお馴染みの
高木美砂子チャンです。ピットウォークでも多くのファンを集めていました。プロフィール&アップ画像は名前をクリックしてね。

<TIのミニー>


 いつもサーキットで愛嬌を振りまくミニー。F SPORTSのタマちゃんの愛犬ですが、どこにいても「カワイイ〜」と黄色い声が上がっております。それがタマちゃんの狙いだったりして・・・。