Special Thanks
Photo by Mr Y.Itoh & K.Hosoda
Article by K.Hosoda
ようやく今年のマシン、シビックタイプRが完成。シェイクダウンは鈴鹿サーキットで事前に済ませ、特にトラブルもなくSUGOには金曜日に入り、練習走行を行なう。タイムも3番手前後で順調そのもの。ドライバーは昨年同様、山内伸弥/浅見 武でエントリー。ちなみにカラーリングは間に合わず、ベースカラーに選んだ「グレー」のまま。「路面と同じ」とか「下塗り?」などと冷やかされる。
予選は今回からA/Bドライバーの区別を無くし、どちらが先に走っても良いというルールとなり、タイヤの美味しい部分を浅見に託す。浅見は順調に予選アタックをこなし、1分38秒457をマーク。初戦としてはまずまずのクラス4番手につける。
2回目の予選は山内が受け持ち、セッティングを確認しながらアタックするが、1分39秒212でタイムは更新されず、結局クラス4位、総合21位で決勝に駒を進めることになった。
グリッドに着いた浅見 武。左に見えるは数々のジムカーナマシン製作で知られる大原 健メカ。ジムカー
ナとバッティングしない時はサーキットメンテを手伝ってもらっているのだ。
恒例となったピットウォークの後、午後12時過ぎにレースはスタート。浅見は1周目をポジションキープの4番手で通過。ところが思うようにタイムが上がらず2周目に6番手、4周目には8番手にドロップしてしまう。その後、ペースが戻って20周過ぎに7番手、30周過ぎに6番手へと浮上する。けれども浅見からはマシンの不調を訴えるサインが出され、予定を早めて45周目にピットイン。
ガス給油とタイヤ交換をして山内がコースに戻る。浅見に聞くと「エンジンが吹けない症状が出る」とのこと。クラス11番手にドロップした山内は順調に走り、70周過ぎには8番手まで復帰。ところが80周目に再びピットイン。ボンネットを開けて点検するも原因はハッキリせず、だましだまし周回を続けることに。
ストレートに戻るマシンを不安げに待つチームクルー。
ボードには「残り12周」のサインが。だが、ここで思
わぬことを発見。最下位で完走すると「とうようグループ賞」ってのがもらえることが分かった。このままチェッ
カーを受ければこの賞が頂ける。結局クラス11位、総合25位で完走。
入賞は逃してもただでは帰りません。しっかりとうようグ
ループ賞(今回のみ)の10万円をゲット! でも、二人の
表情はとても暗〜いのでした。
98スーパー耐久シリーズ第2戦 SUGO500q耐久レース
98年4月11〜12日 スポーツランドSUGO(3.704q)
天候:晴れ 参加台数:36台 決勝出走台数:35台
参加クラス:クラス4
ゼッケン/車名:54/BPビスコベータアンクルシビック
ドライバー:山内伸弥/浅見 武
予選結果:クラス4位 総合21位 タイム:1分38秒457
決勝結果:クラス11位完走 総合25位 116周回
完走台数:25台
獲得ポイント=0点 シリーズ合計=0点
<ラリーテックアンクルネタ>
いつも元気な「今チャン」こと今村 努チーフメカ。大学時代からアンクルと関わるようになり、そのままレース活動を手伝うことに。怒られても、失敗しても、黙々と作業をこなすメカニックの鏡のような青年。