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Photo by Mr Y.Itoh & K.Hosoda
Article by K.Hosoda


98年 スーパー耐久 第2戦 スポーツランドSUGO

98年用マシンとなるシビックRがやっと完成し、今季初参戦。練習では好調で常に3番手以内、予選も4番手をキープ。しかし、決勝ではエンジントラブルに見舞われて最下位で完走となる。


4月10日

「練習走行」

 

 ようやく今年のマシン、シビックタイプRが完成。シェイクダウンは鈴鹿サーキットで事前に済ませ、特にトラブルもなくSUGOには金曜日に入り、練習走行を行なう。タイムも3番手前後で順調そのもの。ドライバーは昨年同様、山内伸弥/浅見 武でエントリー。ちなみにカラーリングは間に合わず、ベースカラーに選んだ「グレー」のまま。「路面と同じ」とか「下塗り?」などと冷やかされる。


4月11日

「公式予選」

 

 予選は今回からA/Bドライバーの区別を無くし、どちらが先に走っても良いというルールとなり、タイヤの美味しい部分を浅見に託す。浅見は順調に予選アタックをこなし、1分38秒457をマーク。初戦としてはまずまずのクラス4番手につける。
 2回目の予選は山内が受け持ち、セッティングを確認しながらアタックするが、1分39秒212でタイムは更新されず、結局クラス4位、総合21位で決勝に駒を進めることになった。


4月12日

「決勝レース」

明けて12日の決勝日。朝のフリー走行は5番手のタイムをマーク。作戦会議のすえスタートドライバーは浅見で行くこととなる。

 
 グリッドに着いた浅見 武。左に見えるは数々のジムカーナマシン製作で知られる大原 健メカ。ジムカー
  ナとバッティングしない時はサーキットメンテを手伝ってもらっているのだ。

 

 恒例となったピットウォークの後、午後12時過ぎにレースはスタート。浅見は1周目をポジションキープの4番手で通過。ところが思うようにタイムが上がらず2周目に6番手、4周目には8番手にドロップしてしまう。その後、ペースが戻って20周過ぎに7番手、30周過ぎに6番手へと浮上する。けれども浅見からはマシンの不調を訴えるサインが出され、予定を早めて45周目にピットイン。

 

 ガス給油とタイヤ交換をして山内がコースに戻る。浅見に聞くと「エンジンが吹けない症状が出る」とのこと。クラス11番手にドロップした山内は順調に走り、70周過ぎには8番手まで復帰。ところが80周目に再びピットイン。ボンネットを開けて点検するも原因はハッキリせず、だましだまし周回を続けることに。

 
 ストレートに戻るマシンを不安げに待つチームクルー。 ボードには「残り12周」のサインが。だが、ここで思
わぬことを発見。最下位で完走すると「とうようグループ賞」ってのがもらえることが分かった。このままチェッ
カーを受ければこの賞が頂ける。結局クラス11位、総合25位で完走。


 入賞は逃してもただでは帰りません。しっかりとうようグ
ループ賞(今回のみ)の10万円をゲット! でも、二人の
表情はとても暗〜いのでした。


98スーパー耐久シリーズ第2戦 SUGO500q耐久レース
98年4月11〜12日 スポーツランドSUGO(3.704q)
天候:晴れ 参加台数:36台 決勝出走台数:35台
参加クラス:クラス4
ゼッケン/車名:54/BPビスコベータアンクルシビック
ドライバー:山内伸弥/浅見 武
予選結果:クラス4位 総合21位 タイム:1分38秒457
決勝結果:クラス11位完走 総合25位 116周回
完走台数:25台
獲得ポイント=0点 シリーズ合計=0点


「トピックス」

      <F−SPORTSネタ>
       
 昨年からインテグラにスイッチして参戦するF−SPORTSのBP ADVAN INTEGRA。代表の古橋 譲は山内の古くからの知り合いで、互いに助け合いながら参戦を続けている。ペアを組むのはGT選手権やミラージュインターにも参戦している玉本秀幸。今回は予選3位につけるものの、決勝朝のフリー走行でトラブルが発生。スターティンググリッドには間に合わず、ピットスタートとなるものの、トラブルが再発し無念のリタイアを喫す。

      <ラリーテックアンクルネタ>
       
 いつも元気な「今チャン」こと今村 努チーフメカ。大学時代からアンクルと関わるようになり、そのままレース活動を手伝うことに。怒られても、失敗しても、黙々と作業をこなすメカニックの鏡のような青年。


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